切れにくいケーブル開発にこだわる

戦争により一時絶たれたケーブルもある
通信用海底ケーブルが日本で導入されたのは明治初期の時代です。
その後どんどん発展してきましたが、戦争により一時衰退していた時期もあったようです。海底ケーブルが切断されたり、その補修工事や所有権についての論議が絶えなかった時期もありましたが、今では落ち着き、光ファイバーなどの導入によりさらに情報量もアップしてきています。具体的に言うと、1秒間でDVD2100枚以上の情報が送れるほど。これだけでどれだけの情報量が世界中を行き来しているのかが分かると思います。
それにしても、世界で初めて海底ケーブルが導入された時期と日本で初めて導入された時期の差は20年ほどですので、あまり変わりはないのが驚きです。世界と比べても遅れをとらないところは昔から変わっていないのですね。
海底ケーブルはどのように敷設されるのか
海底ケーブルはどのような仕組みになっているのでしょうか。
世界中をケーブルでつなぐなんて、そんなことは中々想像はできませんが、それを可能にしているのが「海底ケーブル敷設船」です。この船を使って海底ケーブルは敷設されています。まず沖合でも人手が要りますし、船上でも綿密に計算されつくしたルートでケーブルを敷いていくので、かなりの労力と資金が動くことになります。
海底ケーブル寿命は大体25年程度といわれていますが、その年数に満たないうちに切断されてしまう可能性もあります。何故なら海の中には凶悪な生き物が存在しているので、それらに食いちぎられる可能性もあるからです。切断されれば修復を余儀なくされますが、そのためにはまた海底ケーブル敷設船を出して、切断されたところをつなぎ合わせるという作業が必要になります。